チチの電話が出張中に鳴った。
「受託してもらいたい子どもがいる。1週間後に産まれる予定です。」
慌てて路肩に車を停めて話を聞く。すぐにハハに連絡。勿論受けよう。折り返す。お願いします。では細かいことはまた連絡します。とだけ。
この日どうやって高速に乗って運転して東京まで帰ったのかあまり覚えていない。ただただ現実のこととは思えず、嬉しくて嬉しくて早く家に帰りたかった。
私たちのもとに来てくれる子どもがいる。
実はちょうどこの一年前に父が他界しており、一周忌の段取りをしていたところだった。私たちは無神論者だけれども、この縁は父が遣わしてくれたのだと今でもそう思っている。
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